2005年12月18日

La Memoria di Geisha

「太陽」を見逃したよ。っつーか、土日しかやっていない、しかも夕方からのみ、ってどんな映画館だよ。(-_-メ)ということで別の映画をチョイス。

日本でも公開され話題になっている「SAYURI」。イタリアでも一昨日から公開になりました。こちらでの題名は「La Memoria di Geisha」、原作に忠実なイタリア。
公開前から芸者のお話で京都が舞台なのに中国人の女優を使うなんて!とか、アメリカ人作家原作、アメリカ人監督、アメリカ人脚本家で日本の伝統や美を表現できるのか?などといったはなしもでていましたが。

私の感想。よかったよー。


美しい京都の四季折々の自然、あの時代の貧困や、子供を口減らしに売ってしまうという悲惨な状況(おしんみたいだった。(T_T))そして花街に生きる女たちの欲望、嫉妬、葛藤、愛情。
確かにうーんっていうところもありました。細かく言えばきりがないけど、でも、そんなに違和感無くみることができたと思う。
その一つの原因がきっと吹き替えにあることは確か。日本でこの映画を見る方たちは英語で台詞をしゃべることに違和感(さらに途中に日本語の単語が入るから余計。)があるというコメントをよく読んだ。しかしイタリアは全ての映画が吹き替えだから、逆に私の中では自然に日本語に変換された台詞が入ってきたのね。だいたいイタリアはハリウッド映画だろうが、たけしだろうが、すべて吹き替えなんです。ロバート・デニーロだろうが、ブラピだろうが、本当の彼らの声を知っている人たちってすごーーーーーーく少ないと思う。

そしてそれぞれの役、はまってたんじゃないかなー。これは見に行ったみんなで意見が一致。
チャン・ツィイーの可憐さ、スッピンでもむちゃくちゃかわいいのよ。それよりも子役の子とっても健気でそして、澄んだ瞳をしていました。ちょっとカラーコンタクトいれてるのかな?って感じもしましたが。あれはきっと彼女の瞳が水の気をもっているということ(これストーリ上大事なキーワードね。)を表現したかったのかな。
ただ、チャン・ツィイー、着物きたときになんだかとてもいかり肩に見えたのですが。。。。。私もそうなので、人のことは言えないけども。なんか肩がね、ぴゅってあがっていて、操り人形みたいに見えたのは私だけ???

あとミッシェル・ヨーが個人的には素敵だと思いました。着物を着た姿、立ち振る舞いがとても凛としていて。コン・リーあの役、むちゃはまってたわ。しかし彼女(初桃)も置屋にきっと売られてきて、ある意味ものすごい心の闇を抱えていたんだろうな。
はまっていたというと、桃井かおり!!!!いやぁ、置屋のおかあさん、貴女しかいませんよ。ほんと。あの斜めから品定めする目つき、口にくわえたキセル。あとイタリア人の声優さんもよかったんだな。ほんとの桃井かおりの声にとてもよく似ていたから。

しかしちょっとストーリーは唐突な部分もあって、なんでだろう?みたいな話を終わってから一緒に見に行った子達と議論していましたが、まあもともとアメリカ人の目から見たファンタジーの映画ということらしいので、そんなものかな、と。あ、でもさゆりが舞妓になって初めての「花踊り」で舞うおどりはちょっとね。。。。いや、あんなはげしい、なんだか歌舞伎のような創作ダンスのようなのは踊らないでしょ、ふつー、といちおうつっこみはいれておこうかな。アハハハ。

この映画、賛否両論だけど、あたしは良かったと思う。なぜかっていうとね、芸者のことについて、ちゃんととらえている。ミッシェル・ヨー扮する豆葉がさゆりに芸者とはということを語るシーンがあるんだけどね。きちんと「芸者とは芸を売る人間で、アーティストである。踊りや、歌、立ち振る舞いで、相手を魅了させるのが芸者であって、それは寝ることではない。芸者は売春婦ではないのだ。」とね。これ、大事。ここんとこが忘れ去られてること多いから。確かにそれは建前であったというはなしもある。しかし芸者、芸妓の定義はこれなのだ。そしてそれと異なる他の様々な言葉がある。遊女や女郎などね。今回はこの映画を見て、きちんとそういうところを理解してくれる人が増えたらな、と思う。まあ、水揚げのことだけクローズアップされたら困るけど。。。。。

ある意味芸者版シンデレラストーリーだったのかな。。。


posted by yossy at 11:51| ローマ ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | Cinema | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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