2009年10月23日

Concerto di Prof.Ryuichi

ずっと書いていなかったのに、なぜか順位が今までにありえないほど上がっていました。なんで???


みなさま読んでいただいてありがとう。


さて、昨夜はフィレンツェの市立劇場(Teatro Comunale)に坂本龍一のコンサートに行ってきました。実ははじめてのコムナーレ。(笑)フィレンツェのコムナーレは、世界の巨匠ズービン・メータ(Zubin Mehta)が指揮をとるMaggio musicale fiorentino(フィレンツェ五月音楽祭歌劇場)の本拠地。シーズンを通して数々のコンサートやオペラ、バレエが行われる場所です。ちなみにベルコーレのすぐ近く。コンサートはだいたい21時からなので、駆け足でご飯を食べてから行かれるにはちょうどいい距離ですよ。


そんなことはさておき。

世界の教授のコンサート。実は2000年の2月かなぁ、いちどフィレンツェの別の劇場であったときに行ったことがあるんです。そのときもたくさんのフィレンツェに住んでいる日本人の方がいらっしゃいましたけど、今回も知り合いにたくさん会いました。でも8割がたのお客様はイタリア人でしたね。チケットは完売だったらしいです。あたしらは、割と早いときにとったので前から4列目の向かって左。ちょうど教授の斜め後ろ、そしてピアノを弾く姿がよく見えるところでした。

コンサートは、というと、ピアノだけのコンサートと書いてありましたが、教授の十八番というか、あたしのちょっと苦手なパターンというか、打ち込みの音楽とそしてバックに流れる幾何学な映像とのコラボレーションみたいなのがはじめに続き、うわ、確か何年か前のローマではこういう前衛的なのが最後まで続いたって行ってたな。。。(汗)と隣を見やると、隣のシェフは頭が途中でカクッっていってるし。(爆)後ろの子供は爆睡していましたけどね。ピアノも実は二台あって、一台はプログラムで自動演奏されていました。シェフいわく、どちらもYAMAHAの電子ピアノだろうってことでしたよ。知り合いのだんな様は何度も演奏中に「ほんとにリューイチが弾いてるのか?」って奥様に確認されてたみたいですし。あははは、弾いてましたよ。

途中からは、聞き覚えのある曲をいれてくれました。やっぱりピアノだけのほうがいいですね。迷いのない澄み切ったそれぞれの音が踊っているようでした。映像とのやつも、たとえば四角がくるくる回りながら流れている映像とか、バーコードが上から流れてきて、下にたまっていくようなちょっとゲームチックなのは、すごく音とあっていておもしろかったけど、メロディーがないのとか、不協和音にどうもあわないみたいなのですよ、あたしの耳が。2000年のときもそう思ったのだけど、教授は不協和音とか、音として純粋に面白いもの、人の声との組み合わせや、そういうのを楽しいと思える人なんだなぁ。。。でも、そう思いながらも頭の隅に、ダウンタウンとかとコントもしちゃうおちゃめな教授がよぎって、イタリア人はあの姿見たらどう思うんだろう、意外とうけるかな、なんて一人笑ってしまいましたけどね。


タダ一つ、ここでも残念だったのが、演奏中は録音、撮影は禁止というアナウンスがあったにもかかわらず、フラッシュが光ったこと。前の列の人や隣の人はフラッシュなしでガンガンとってましたけど、消したりつけたりしながら撮影していたら、手元が狂ってフラッシュが光る事だって十分ありえるわけだし。あたしが夏に行きたかったキース・ジャレットは、以前ウンブリア・ジャズで、開演前に携帯電話の音やフラッシュ、シャッターを切る音は絶対禁止、そういうことがあったら演奏を中断するというアナウンスしたにもかかわらず、一曲目が始まったとたんフラッシュが光り、演奏中断して、帰っちゃったそうですから。曲の中に入り込み、それと一体となって音楽をつむぎだす、その瞬間に没頭していくアーティストにそういう雑音や光がどんなに不快な影響を及ぼすのか、考えているわけはないのは、残念ながらわかるけど、一回フラッシュが光った後警告の字幕が出たのにもかかわらず、しばらくするとまたフラッシュが光るっていうのは、ほんとに残念でした。教授が舞台から去ってしまわないかこっちはヒヤヒヤだったのに。。。(キースは、そのあとイタリアの新聞にその件について、どんなに彼の集中力に影響を及ぼすか、とかをインタビューで語っていました。特にキースの場合はJAZZという即興性のものだから、余計そうなのでしょうね。)


旅に出たときも思うんだけど、その瞬間は写真には消して閉じ込められないんですよね。あたしは写真が大好きで、パリ行った時だって結局デジカメで何百枚も写真を撮ったけど、どこかでそれはあきらめているんです。ましてや音なんて。。。そのときの感動というのは、その場にいる人のぬくもりや、音、太陽の反射、におい、たくさんのエレメントがつまっていて、それは写真では残せないものばかり。建築物にいたっては大きすぎて入らないってこともたくさんあるし。あの暗いコンサート会場で教授を遠くから撮ったからって、そのあとであれを見ても、なんのフラッシュバックも起こらないのではないかと思うわけです。音源は、デジカメで録音するよりも、たとえは悪いけど、なんならYOUTUBEで見たほうがはるかにいい音質で聞くことができる。あのときの音が心に残してくれた音の残像というのは、カメラでは写せないものだから。それなら、教授が去っていったあとのピアノを撮ったほうが、なんとなく余韻がわかるようなきがしたのは、あたしだけなのかなぁ。


いずれにしても、あたしの大好きなEnergy Flowもシェフの思い焦がれた戦場のメリークリスマスも弾いていただけたので、それだけでも感謝でした。終わったのは23時半、2時間という長かったようであっという間に感じた(実際あたしは23時前かと思っていたもの。。。)夜。そうして、なぜか今頃昨日の音が静かに心の中で蘇っています。







posted by yossy at 19:38| ローマ ☔| Comment(0) | Musica | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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