2010年11月09日

「佐藤豊彦リュートリサイタル」鹿児島公演

先週末から来週にかけて日本からの来客三昧により、ブログのUPは遅くなりますが、とりあえず鹿児島の皆様へひとつお知らせ。

ryuto.jpg

㈶海音寺潮五郎記念館の後援で、鹿児島のザビエル教会で中世からバロックにかけてヨーロッパで使われていた「リュート」という楽器を使ってのコンサートがあります。実は海音寺先生とyossy、遠い遠い遠ーい親戚関係にあるんですよ。ということで、鹿児島の皆様へぜひ素晴らしいコンサートのご案内をさせていただきます。

リュートという楽器は中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器群の総称ですが、今日リュートと呼ばれる楽器の構造上の特徴は、ルネサンス期に作られたいわゆるルネサンスリュートで代表することができるそうで、それ以後のリュート族の楽器はルネサンスリュートを改良・改造したものなんだって。元来はアラビア起源の楽器が中世にヨーロッパに伝来し独自に発達し、リュートの原型となったと考えられている。 よく似た外見で現代もアラビア文化圏で用いられている楽器であるウード (oud) と同じ起源をもつとされ、また日本や中国の琵琶とも祖先を同じくするらしいのです。

ルネッサンスに発達したということで、実はフィレンツェともとても関係が深いものなんです。なんとガリレオ・ガリレイのお父さん、ヴィンチェンツォ・ガリレイがリュート奏者だったんですよねー。ルネサンス末期に、フィレンツェのメディチ家宮廷のカメラータ(16世紀後半のフィレンツェの人文主義者や音楽家、詩人、その他の知識人が、ジョヴァンニ・デ・バルディ伯爵の邸宅に集って結成した音楽サークルの名称)で新しい独唱スタイルの音楽が誕生、それとともにリュートの楽器自体の改良も行われたそうです。そして実は日本にも豊臣秀吉の時代にリュートがわたってきているの。それは1582年に時のキリシタン大名大友義鎮によってヨーロッパへ派遣された「天正遣欧少年使節」なんです。彼らがヨーロッパから戻ってきたときに一緒にいくつかの楽器をもって帰っているのだけど、その中にリュートがあるんですね。ちなみに彼らはフィレンツェにもよっていて、トスカーナ大公であったメディチ家に招待されているんですよ!

ということでザビエル教会でのリュートの演奏会というのは、はるか時を超え、中世からルネッサンス、そしてバロックの音楽を、その歴史でゆかりの深いイエスズ教会で聴くというなかなか味のある企画なんじゃないかなぁ。お時間のある方、ぜひぜひどうぞ!


「佐藤豊彦リュートリサイタル」鹿児島公演」
開催日:11月20日(土曜日)
場 所:鹿児島カテドラル・ザビエル記念聖堂
開 場:16時30分
開 演:17時00分
入場料:一般・前売券3000円、当日券3500円、学生2000円
後援
㈶海音寺潮五郎記念館
南日本新聞社
MBC南日本放送

南日本放送の「みんなの告知板」にパンフレットが掲載されています。


angelino.gif

そういえば、この有名なリュートを奏でる天使の絵はロッソ・フィオレンティーノ作(Rosso Fiorentino (1494〜1540))でウフィッツィ美術館所蔵なのよ〜。


posted by yossy at 00:00| ローマ ☔| Comment(2) | Musica | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
愛知県に住んでます。佐藤さんは12月にいつもコンサートを開きます。
私も今年のコンサートには行きました。
娘さんと一緒に演奏されました。
中近東の楽器ウードを持っています。
なかなか難しくて弾けませんが、、、
この楽器の高級品は裏側にモザイクが貼られていて、見事です。エマズマーケットにネットではいればみられます。貝の螺鈿細工だとおもいます。アラベスク模様がすごい。
Posted by 浅野泰秀 at 2011年05月26日 18:43
お返事遅くなりました。
リュート、未だ拝聴しておりません。機会が会ったらぜひ聞きたいです。中東のモザイクは貝の螺鈿でしょうね。ほんとうに素晴らしい細工だと思います。そのような楽器で奏でる音は素晴らしいのでしょうね。。。
Posted by yossy at 2011年07月16日 18:00
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