さて、ショートトリップの続き。
前の夜あんなに食べたのに、朝にはおなかがすくのは健康的なのか、なんなのか。。。パトリアルカの朝食はこんなに優雅なかんじなのですよ♪ながーいテーブルにてんこ盛りの朝ごはん。パン、ケーキ、フルーツ、ヨーグルト、ハム、などなど。アメリカン式の朝食は目玉焼きとかいろいろつくけど、いわゆるヨーロッパ式だとパンとコーヒーという質素なものだもんね。こんなドレープのかかったテーブルクロスを見るだけで、なんだか優雅!(笑)サスライ氏は「朝食、準備するばかりで、今まで食べてなかったから、いろいろ味見したい!(←いや、味見も何も、キミが作っていたんでしょう!?)」と食べてましたがね。実は先日ちょっと腰に痛みがでたときに(サスライ氏が)あたしの工房の同僚リトアナのダンナさんで医者のパオロに診てもらったら「とりあえずダイエット。というより、砂糖・コーヒー・卵・酵母のはいっているもの(パンとか)・乳製品はやめとけ」といわれたんだよね。「じゃー俺は朝ごはんに何を食べたらいいんだっ!!!!!」と。その通り。イタリアの朝ごはんでこれ食べられなかったら、いったい何を食べるのか!?パオロ曰く「和食にしとけ」だそうで。あぁ、日本人だからそれもできるけど、イタ人だったらどうするんでしょうね。。。と、この朝モリモリ、パトリアルカの朝食を食べるサスライ氏。「パオロに言いつけるぞ。笑」ってかんじでした。
そしてこの後はあたしの仲良し、COSMOと、彼が今プロジェクトにかかわっているレストラン&スパを見学。。。の予定が連絡つかず。とりあえずウンブリア州、アメリアまで行くことに。この日、朝からものすごい霧でパトリアルカの部屋からもまるで雲海に沈むホテルって素晴らしい風景が見られたのだけど、高速からも白い霧の向こう側にかすむ木立とうっすらビロードのように広がる緑の大地が素晴らしい風景を堪能。そうこうして連絡のつかないまま(爆)アメリアに入ってくると目に飛び込んできたのがこれ!
羊が一頭ぶらさがってます。。。ま、ここではこういうの、わりと当たり前。フィレンツェの老舗レストランで伝統料理を食べさせるチブレオの前に止まっていたトラックは後ろのドアをあけると、子豚が何頭もぶらさがってたって写真みたことあるし。羊の奥には牛のロンバータがぶら下がってるし。こういうナマの食材(ぶつ切りになっていない)を見るのは、大事なことだと思います。


アメリアについたものの、連絡はとれない、ってことでまず街を散策に。といっても、この辺りによくある、山の上のほうにある旧市街は要塞も兼ねていたもので、石畳の細い急な斜面をずっと登っていくとそこからウンブリアの景色がぐわーーーっと広がります。
この時期は観光客もいないし、なによりここはちょっと観光ルートからは離れた街。ほんとうに時間の止まったかのような場所。それでも時期的にオフシーズンなのか、家の修繕(たぶん夏になるとバカンス用に貸し出すんじゃないかな)をしてたりしてました。でもなんというか、みんな知ってるって感じのイタリアの古きよき田舎だなぁ。
待てど暮らせど連絡は来ないし、次に行かないといけないので、ふと思いついた彼の知り合いがやっているホテル&レストランにお土産預けに行くことに。そしてちょうどお昼時ということで、この辺りのお料理をシンプルにだしてくれるレストランのほうでお食事をすることにしました。
COSMOの幼馴染のやっているこのアニータ。13時半過ぎると地元の家族連れやドカタの人たちなどが入れ替わり立ち代りでやってくる食堂みたいなレストラン。キッチンは年季の入ったおばさま二人。まさにマンマの味を堪能!野菜もゆでただけのような感じだけど、しっかりと野菜本来の苦味や甘さがぎゅっと詰まっていて、そりゃぁおいしかったですよ。そしてこのランチタイムにCOSMOから電話が!あーよかった!!!5分後くらいに現れたCOSMOはまるで現場監督のようないでたちで、さっとパスタを食べてからあたしらを現場まで案内してくれました。
とりあえず来月の復活祭までにはレストランだけでも開けたいのだそうで、現在突貫工事。やっぱり不況の影響でなかなか工事が進まずに大変だったみたいだけど、超お金持ちのパトロンがいるようで、内装はとってもシックで上品なものになっていました。ディティールがすべてにおいて雑誌から抜け出たようで。部屋の壁も一部屋ずつそれぞれ違う色で、それにあわせたシャンデリアはムラーノ!!!ここは宿泊もできて、スパもあり、そしてチャペルも作る予定なんだけど、すべてが出来上がるのはまだ未定。でももともとワインセラーのついている小さな屋敷を改造してのこの建物、できあがったら、田舎のラグジュアリー・プチホテルになる予感!まだまだ先は長いだろうけど楽しみなプロジェクトです。
アメリアに行くには、オルビエートの先、オルテという駅で降り(オルテはもうラツィオなのよ!)アメリア行きのバスに乗るのが一番。とはいっても何もない街ですがね。何もないところで、何もしない贅沢ってのもあると思います。ほんとうは車で宿泊しながらこの辺を回るのが理想的なんだけどね。
そんなあたしらは、この後「死に行く街」チビタ・ディ・パーニョレジョへ。その前にあたくしは工房へ行ってまいります。CIAO!
Ristorante Albergo ANITAVia Roma, 31 -05022 Amelia (TR)
Tel. (+39) 0744.982146 - Fax (+39) 0744.983079
email: info@albergoristoranteanita.it
web : http://www.albergoristoranteanita.it
美味かったですか?
匂いですか?
日本でも昔食べたのが臭くてそれ以来一度も食べてないって話をよく聞きます。トリッパもそう。
帰国までに旨い仔羊に巡り会えるといいですね。