2011年06月25日

カボチャの試練

東京から帰ってきて一週間、やっと鹿児島にも晴れ間が見えてきました。ほんとうにものすごい雨でしたもんねぇ。とはいっても、今はこの梅雨前線が東北地方へ停滞していて、ほんとうに大変な状況が重なってしまいそうというのには、なんとも心が痛みます。恵みの雨とは程遠い今回の集中豪雨。シェフの田舎である鹿児島の伊佐という場所は鹿児島有数の米どころなのですが、いつもより早い梅雨入りと気温が上がらなかったことから稲の苗が十分に発育せず、そして稲を植える前のこの大雨で、農家の方々もとても困った状況にあったのだそう。昨日、一昨日の晴れ間に田んぼに軽トラックで乗り付けての作業をされている方たち多かったですね。その晴れ間の先には白い大きな入道雲がかかり、一気に夏の風景になっていました。

で、うちのあちこちの畑の具合なんですが、やはりこの滝のような連日の雨は、イタリアから持ってきたカボチャちゃんたちには、ちょっと酷なのかもしれません。少し根腐れがおこってきているような感じ。。。でもカボチャって、もともとの根っこが腐って黄色く変色してきても、そこから伸びた蔓の節目から根が張ってくるんです。植物の逞しさですねぇ!


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とりあえず、葉っぱはやたらでかいです。これは例のマントバのおっさんからもらったもの。しかし雄花ばっかりで、雌花は一向にでてこないのが悲しいんですよ。ほんとにあんなに花ついていても、実になるのは一握り、そしてそれが受粉できなければ、その実も成長しないわけですから、貴重な貴重な雌花なのです。


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でも雄花だって、この時期だけしか食べられないズッキーニやカボチャの花のフライにしておいしく食べられますけどね♪どちらかというと、あたしはこっちのほうが嬉しいわけです。(笑)イタリアだとモッツァレッラチーズにアンチョビを塗ったやつを詰めて揚げるんだけど、そんなのがなければないで、空っぽであげても美味しいのよぉぉぉ!!!!ちなみにこの雌花(下に丸いのがついてるほう)はうまく受粉できていなかったようで(雨が降り続いて、花が咲いたときに虫がちゃんと受粉してくれていなかったみたい。。。)そのままダメになってしまいました。


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こちらはズッキーニ。受粉させに時間的にこれない日が続いたので、どうかな、と思っていましたが、心配ご無用、この畑にはたくさんの虫がいるようで、たくさんのズッキーニが鈴なりになっていました。でもイタリアでズッキーニを植えていたことのあるサスライ氏が言うには、ズッキーニって、もっと蔓になって伸びていくものだったらしいんですけど、品種改良のせいか、最近のは茎が何本も上のほうへ伸び、その下のほうにズッキーニがなる(雌花がつく)んですねぇ。あ、ズッキーニは結構な割合で雌花がつくようです。なり具合がカボチャと全然違いますからね。これも品種改良のせいなのかなぁ。ちなみにズッキーニは近くの園芸屋さんから買ってきた苗のもの、カボチャはイタリアのもので、種から植えたものです。


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しかし、連日の土砂降り続き、すっかり日本の梅雨がどの程度のものなのか忘れてしまっていたあたくしたち。。。畝の間はほぼ水浸し。そこにカボチャの蔓が突っ込んで、まるで水栽培のようになっている状況。しかも蔓は延びた先の節々から根っこを生やすため、蔓がまだ地面につかないうちに方向転換しないと、あとはがっしりと大地に張り付いてしまうのです。で、それを気づかずに無理やり動かそうとしたらダメ。サスライ氏からドヤされます。(爆)ではなくて、もともとの根が腐れたり、枯れたりしても、実のなる節の近くから新しい根がどんどん養分を吸収すれば問題ないというわけなのです。この時点では東京に行く前、梅雨に入ってわりとすぐだったんですけど、もともとこの場所は田んぼだったため水はけが悪く、かなりの水がたまっていたのです。そこで鍬とシャベルで畑の端っこに何本も溝を掘り、畑から水を吐き出させてしまおう作戦だったんですよね。


で、東京から8日ぶりに帰ってきてみると。。。

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土砂災害が出るほどだったこの伊佐地区、ズッキーニの一株は根元からパッカリ割れてました。(涙)そんな中でもけなげに実をつけてるのもあったんですけど、大きくなる前に腐り始めていたり、ちょっと残念。ついているものだけ収穫して、おいしく野菜炒めでいただきました。それにしても、あの溝が功を奏してか、畑がプールになるのだけは避けられたようでしたけど、激しい雨が続いたせいで、畝がほぼまっ平ら。。。(涙)


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しっかし、虫も断食していたんでしょうかねぇ。久しぶりに晴れ間の見えたこの日、咲いている花の中には虫がウジャウジャ!蝶々なんかは入ったっきりでてこないし。(笑)よっぽど腹へりだったのでしょうね。かなりの蟻も花の中に行列を作っているのを見ましたし、蜜蜂をほとんど見なくなったよ、なんて声を聞いていたのですが、この辺りはまだまだ自然に虫たちが受粉してくれているようです。思いがけずに多かったのがテントウムシ。花の中にいるわけではないので、蜜ではないのでしょうけども。もしかしたら葉っぱの裏で雨を避けてたんでしょうかねぇ。


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しかしこの翌日からもまた大雨警報が出ていたので、再び畝の間と周りの溝を掘り下げる大作戦。これくらいの溝を掘っただけなのに、水を吸って泥状になった土が思いのほか重かったからか、単に体力がないだけか、このあと両手の親指付け根がなんだか突き指をしたときのように痛かったあたくし。とりあえず半日畑仕事したら半日は昼寝に費やしないと無理そうで。。。(爆)ほんとうに農家の皆様、ご苦労様です。。。


そして再び何日かぶりに鹿児島から戻ってきた一昨日。二日連続でもう梅雨明けかっ!!!と思うほどの太陽が降り注ぎ、気温もグングン上昇した鹿児島。イタリアだったらすぐ海に行くんですけどねぇ。。。そんな中、サスライ氏、大事な大事な別の種類のジャンボカボチャに雌花がついているのを発見!いそいそとビニール袋をかける。。。翌朝に咲くこの雌花に、勝手に他の虫に受粉されると困るからだそうで、まさに箱入り娘!(笑)虫は適当に受粉していきますからね。ジャンボカボチャじゃない種類のものもあるので、違うので受粉されちゃうと大きくならないんだってさ。

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しかも、他の家族に「このカボチャはサスライ家三男だと思って大事にすること」と言い渡していましたし。(爆)ちょうど生ゴミ用のコンポストがこのカボチャがワサワサしている奥にあるから、気をつけないとふんずけて、葉っぱや茎が折れちゃう危険性があるわけなんです。葉っぱも茎も実がなるためには必要不可欠な要素ですから、サスライ氏も力が入るんですけども、家族にしてみれば、先にコンポストがあって、勝手にカボチャの蔓が縦横無尽にどんどん延びてきちゃったわけですから、いい迷惑なんですがね。。。(汗)


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実がなっているのには発泡スチロールのお座布団をひいて、土にあたる部分から腐ったりしないように保護。そしてこの右側が朝受粉したジャンボカボチャ。予定では日に日に大きくなるはずなのですが、まだまだ梅雨は明けないようで、雨が心配なんですけども。。。

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ポツリ、ポツリと降り出した雨に、一目散に雌花ちゃんにまた雨よけのビニールをかけに行ったサスライ氏でした。しかし、もし前みたいな豪雨になったらこんなヘボい雨よけじゃねぇ。。。台風も北上してくるみたいだし、対策ちゃんとしてから鹿児島に戻らなきゃっ!!!

posted by yossy at 17:26| ローマ ☁| Comment(0) | 大地の恵みのおすそ分け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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