2011年07月14日

今更ローマ(爆)

なぜこのタイトルかっていうと、日本へ帰国するのにあたしらローマから出国したんですよ。で、ローマに一泊したんで、そのときの記事をUPしようと思って加工済みの写真がデスクトップにずーーっと置いてあったんですがね。。。(爆)このままだと苦労して加工した写真をうっかり捨ててしまいそうなので、思い出す限りやっぱり最後のイタリアでのエピソードを書いてみようかと。。。


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窓の外はこんなにのどかな春の景色だったんですけど、まずこの日は朝からサスライ氏と大喧嘩(笑)。というのも、東日本大震災が起ってからずっとイタリアで、インターネットからいろんな情報を集めてたんです。成田到着便に乗る予定だったから、あの時点でみんなが話していたかなりの確率での余震や、放射能のことについて。そして最後の二日間はチェントロのホテルへ滞在していたんだけど、そこではCNNをずっと見てたのよね。で、日本と海外のメディアの温度差がものすごくて。とくに福島原発のことは、まったく持って見解が違う。ちょうど次々に爆発が起った頃でした。ものすごい楽観的な日本の報道や、政府の対応、確かに落ち着いて行動しなければならないし、そうやっている日本国民に世界は賞賛の目を向けたのだけど。。。本当に今の時点で帰国すべきなのか。荷物も全部出してしまった(でもこの時点ではまだイタリア国内の倉庫にあったし、支払いもしていない)し、イタリアでの生活は終わりで日本で新しく始めると決めたのだから、とにかく戻ろうというサスライ氏だったんだけど、あたしはこの状況で本当に日本の情報を信用できるのか?とかなりナーバスだったわけですよ。実際今となって分かったけど、あの時点でメルトダウンどころかメルトスルーなんて言葉がでるくらいの、チェルノブイリを超えるほどの状況だったわけだし。なので、その日の朝は本当だったら、銀行へ引越し荷物の手配料を支払いに行き、ローマ行きの電車に乗るまで一時間くらいはゆっくりフィレンツェの町を楽しもう♪と思ってたのに、ホテルで喧々諤々。ならば、とにかく最低でも到着地を変更してくれっ!とお願いして(ほんとうは到着地変更はできないはずだったの。日程変更かキャンセルか。でもネットでイタリアのクレジットカードで支払っていたので、口座を閉めちゃったあとだったからキャンセルも出来ずでね。。。苦笑)電話をかけてもらい、関空に到着地を変更してもらったときにはあと1時間で出発という時間。サスライ氏に銀行へ支払いに行ってもらい(この際なんでもやってくれっ!って感じで。。。爆)気がついたら、もう電車に乗らなければっ!という時間だったわけなのよ。なので、最後のフィレンツェ、まーーーったく名残惜しくもなく、余韻に浸る暇もなく、仲良しのマルコとキヨちゃんに見送られてそそくさと出発したってわけなんですの。。。電車に乗ってからもイタリア人の友達が「ほんとに帰るのか、今ならまだ間に合う。残ったほうがいいんじゃないか?」と心配して電話をかけてきてくれて。。。やっぱりなんだか複雑な思いで出発したフィレンツェだったのよね。


ま、そんなこんなでたどり着いたローマ。気を取り直してローマは半日は観光して、最後にバチカンでピエタを拝んでから帰国しようとホテルへ向かい、そのままランチへ。

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ランチは駅近くの「La Gallina Bianca」。サスライ氏のむかーしむかしの同僚でモロッコ人のムスタファがホール長。ケイイチロウといえば、分かるかも!?ここはピッツァも美味しいらしいのですが、やっぱりパスタを頂きました。

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なんだかムスタファが奮発してくれたのか、やたらいろいろと出てくる感じで。。。(笑)

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パスタも大盛りで、後から後から皿の下から湧き出てくるのか!?と思うくらいの料でした。あー、これがあたしのイタリアに始めてきたときの感覚だわーと、ちょっと新鮮なかんじだったわ。


そしてこのあとホテルへいったん戻り、サスライ氏のイタリアのマンマである肝っ玉母さん「トモコさん」と夜ご飯の約束だったんですけどね。。。

その前に大事件が!!!!!!!

ホテルに戻ったらレセプションにあたしのパスポートを持っていかないといけなかったの。というのも、この直前にパスポートの更新をしていたので、期限切れのパスポートも一緒にチケットやらといれていたら、サスライ氏のパスポートとその期限切れのものをレセプションに提出してたのよね。でていくときに「ランチのあとでいいわよ〜♪」って言われてたから、部屋に戻ってパスポートを。。。。


ないんです!!!!!!(滝汗)


パスポートがないっ!!!!!!!!!!!マジで冷や汗。。。あちこちスーツケースをひっくり返してみても見つからない。もしかして下に忘れてないかとレセプションまで行けども、あるはずがなく。。。そうこうしているうちに、時はすでに16時。再発行してもらうにも大使館は17時まで。翌日の午後イチのフライトには乗らないといけない。。。(涙)でもこういうとき、えらい落ち着くもんですね。(笑)サスライ氏にもう一度くまなくスーツケースや手荷物を捜索してもらい、あたしはすぐに大使館へ電話。ここでひとつ問題があり。。。実はパスポート以外の身分証明書になるものが旧姓のまま。Σ(゚д゚lll)ガーン  パスポートも期限がギリギリできれてしまったから、変更したものの、他のものは手続きが面倒なのでほったらかしだったのよ。なのでどうやってそれを証明するか。たまたま前の週に大使館でてパスポートを新しくしたばかりだったから、状況を説明。で、とにかくすぐに警察に行って紛失の証明書を取ってくれと。そうだよね、それいるよね。でもイタリアの警察、この時間に行っていったいどれくらいかかるのやら。。。大使館は時間外でも受け付けてくれるって言っててくれたけど、ほんとに翌日出発できるのだろうかと、軽いめまいを覚えながら近くの警察へ行かないとと報告にサスライ氏の待つ部屋へ。そして何気なく手を突っ込んだ機内持ち込み用のキャリーバックの外側にある、絶対に外側からじゃA4のファイルが入るとは思えないところに手を突っ込んだら


あったーーーーーーー!!!!!ヽ(' ∇' )ノヽ(' ∇' )ノヽ(' ∇' )ノ


無意識のうちに入れちゃったんで、まったく覚えてなかったんですけど、その中にはあたしのパスポート以外にチケットやらなにやら入っていたので、ほんと見つかって良かったよ。。。だったわけなんです。俊寛、わかりました?このエピソードがあって、ここにつながるんですよ。(爆)


とまあ、ほっとしたところで、サスライ氏がイタリアに一番初めに修行をした「TUDINI」の女将、トモコさんと夕食へ。この人から「イタリアに来るなら旅行じゃなくて、ただ働きだけど、食べるものと寝るところは用意してあげるから、やる気があるなら働きにおいで」と言ってもらえたから今があるんですよね。あのころはほんとに、こんな感じでも仕事を見つけることが出来た。やる気があって、オーナーが見つけたら一筆書いてくれて、それで学生ビザが下りてた時代もあったんですよ。もうそれは遥かかなたですけどね。(笑)そんなたくさんのエピソードを話しながら楽しい夜を過ごすことが出来ました。トモコさん、ありがとうございました。

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そしてTUDINIは、このとき改装中で中をいろいろと見せていただいたんですけど、先ごろリニューアルオープンしています。トモコさんは現役引退、息子さんのフランチェスコがお店を任されています。とはいってもトモコさんもたまにはいらっしゃるようですが。とてもおしゃれな内装に変わっていますが、スタッフは以前と同じ。以前と同じローマ料理を楽しんでいただけます♪

<TOMOKO TUDINI>
Via Principe Amedeo 27, 00185 Rome, Italy
Tel:0039-06-4817586
Fax:0039-06-4871530


そしてローマ、いえ、今回の長い長いイタリア生活最後の朝。早起きしてバチカンに行ってきました。実は入籍をしたのは昨年の4月だったんですけど、その日バチカンへ見学に行ったら、何か特別なミサがあり、法王が広場にお出ましになるとかで大聖堂に入れず、ピエタが見られなかったのよっ!(怒)大使館に婚姻届を出さないといけなかったのと、電車の時間も会ったので法王も見られずに。。。ってことで、最後の最後でリベンジだったわけです。

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少し小雨は降っていましたけど、早起きして出かけた早朝のバチカンは人もまばらで、ピエタにかぶりつき!!!!

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ここももちろんサスライ氏の思い出の場所。ここでこのピエタに衝撃を受け、ミケランジェロのようになりたいと思ったかは知りませんが、それからローマ市内にある数々の遺跡をスケッチに行き、それが最終的にあのカボチャのピエタにつながったわけなんですよね。
滑らかな大理石のピエタはミケランジェロが4つ彫ったピエタのうち、一番初めに手がけたもの。25歳の作品なんです。このピエタ以外のものは完成していなかったり、やり直したりしているということで、彼にとってもこれが一番のものだったのではないでしょうか。


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そのほかにもバチカンには大理石モザイクがあったり(これは断然ヴェネチアのサンマルコに軍配があがりましたけどね。笑)

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こんな大理石のむちゃくちゃすごい細工もあるんです。よーーーーーく見て!このドレープのかかった純白のレース、これもすべて大理石を彫刻してあるんですよ。ありえないでしょ、この柔らかさと細かさ。恐るべしバチカンです。

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他にもブロンズや、じっくり見ると本当に素晴らしい作品ばかり。そしてこのバチカンは「お金をチャリーンといわせたら天国へいける(拡大解釈)」と免罪符を販売してこの大聖堂を建てる費用を捻出したのはレオ10世。メディチ家出身のひとです。湯水のようにお金を使い、宗教改革を引き起こす種を作った人ですけど、それがあったから今のサン・ピエトロ大聖堂はあるわけですからねぇ。しかも、彼は
芸術家のパトロンであったメディチ家出身だけあって、前教皇が着手したサン・ピエトロ大聖堂の建設を引継ぎ、ミケランジェロ、ラファエロらの芸術家のパトロンとなり、ローマを中心とするルネサンス文化は最盛期を迎えたわけです。そう、ただカネを使うだけではなく、文化的な側面を大事にしていたのよ。(といえるのは今だからであって、当時は大変だったんでしょうけどね。。。汗)


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というわけでこんな荷物を抱えて、テルミニの一番奥のそのまた奥にある空港行きのオンボロ列車に乗り込み空港へ向かったわけなのよ。しかしあの列車、空港行きなのになんであんなに車体が高いの?しかも段が急で狭いから、大きな荷物を持って上がるのは至難の技。他にもホームと段差のないフラットな車両もあるって言うのに、まったく持って意味不明。いや、Trenitaliaに意味を求めるほうが悪いんだがな。(爆)おかげで、たまに列車の中に荷物を引き上げてくれる親切な人がいると思ってると、それはジプシーであとでカネをせびりに来るという、そういうのが野放しなのがイタリア、というかローマ。そばに駅員いても何も言わないからねぇ。。。ちなみにボーっとしてると、獲物だと思われて、ピッタリ後ろをくっついてきてスラレマス。もしくは席のところまでついてきて、荷物を上に上げてあげるとか、いろいろ親切なことを言われて、感謝しているうちにバックはなくなっていますのでお気をつけて。

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今回のフライトはドバイ経由のエミレーツ。とっても評価の高い航空会社で、なかなか快適な旅が出来ました。なにより眠らない空港ドバイ!しかもあちこちにワイヤレスインターネットの電波が飛んでるし、携帯電話の充電器が(しかもいろんな機種の)もかなりの数がある!!!ちなみにドバイに着いたのは確か夜23時半くらいで、次の大阪までのフライトの出発は午前2時半くらいでした。ドバイの空港でしたことは、アラブ圏のマックご堪能!(笑)これが日本帰国前に最後にしたことになるという。。。


そんなかんじで日本へ帰ってきたあたしたちだったのさっ!


つーことで、イタリア編はこれにて終了!8月になったらレストラン計画もががーーっと進むことになりそうですので、今後はそちらをぜひご期待してくださいませ♪



posted by yossy at 22:13| ローマ ☀| Comment(7) | フィレンツェの喧騒を逃れて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ニヤニヤしながら読んでたら、俺の名前が出て来た。これじゃブログの記事ってよりも個人あてのメールだね。

ともあれ、無事に飛行機に乗れて良かったですね。(いや、もう、本当に)

しかし結局パスポートが出て来たけど、そのまま申請して再発行してても乗れたような気がするなあ・・・。

観光客の少ない早朝のバチカンは良いねえ。この前、母達と行った時なんか入るのに40分待ったよ。

Posted by shunkan at 2011年07月15日 00:47
ひゃー!!!!!!
まさに最後の最後までぎりぎり限界ライフイタリアを満喫されたのね(冷や汗)

これ、絶対怖過ぎ・・・・・・。
パスポートはね、本当に怖いよね。
でも大使館、意外に対応良いんだね。ちょっとびっくり。

そうそう、あのレオナルドエクスプレス、わっかんないよね・・・・・。
ジプシー多いし。
荷物持って乗るのがほっとんど命がけ。
普段は相棒に車で空港まで送ってもらうんだけど、たまに急用が入って一人で電車を乗り継いで日本まで帰るときは、あのステップの高さが悲しい(笑)
飛行機乗る前にもう体力限界。

到着空港変更にはこんな裏話があったなんて・・・・聞くも涙、語るも涙だったね(笑)
あの時期はこの情報の温度差で私たちみんなナーバスになっていたものね。

そんな状況で帰った日本でのスタート。
どんどん前に進んでいるのがなによりです。
Posted by MIKA at 2011年07月15日 17:51
>shunkanさま
いや、ほぼ、キミのために書いたブログなのだよ。先日の東京でのサスライ氏のくだりの
意味を説明してたくてね。(笑)
とにかくバチカンは朝7時に行くに限る。貸切と間違えるくらい誰もいないで。

>MIKAさま
いやぁ、大使館の方、とっても親切だったんですよ。別にあたしがごねたわけではないですよ。(笑)しかし、ほんとに、涙はでなかったけど、かなり冷や汗でしたね。でも冷や汗かきすぎると落ち着くというか。。。(爆)肝っ玉だけは据わってるんですの、あたくし。。。

とりあえず日本のほうは何とかなりそうですよーー。(笑)





Posted by yossy at 2011年07月16日 18:10
こんにちは!お久しぶりです!
サスライシェフのところには度々書き込ませていただき、さっきも久々に拝見して鹿児島のお店の進み具合など嬉しく拝見しました。
九州、鹿児島、ずっと伺いたいと思ってます。この秋、本州の西端でコンサートを行うのですが、その後に伺えたら九州!とも目論んでおります。
ところで、この日記を拝見して、さすらいシェフの最初のお店がローマのトモコさんのところと知り、驚きました。そうだったんですねー、僕もローマで何度か伺い美味しく戴きました。
フレンツェにお二人が居た時に長逗留したのに存じ上げなかったのは残念です。もうすぐ鹿児島でお店開店、鹿児島はベルリンで勉強してる可愛いピアニストの故郷でもあり、これから是非とも関わりたい街であります。
開店、楽しみにしています!
Posted by Toru@Berlin at 2011年07月27日 20:15
>Toruさま
御元気ですか?今年の夏は全然夏っぽくないイタリアらしいのですが、ドイツもそのようですね。こちらは毎日よい天気が続いていて夏満喫です。でもイタリアにいるときのように毎週海にはいきませんね、やっぱり。(笑)トモコさんのところ、行かれてたんですね。なんというかやはりご縁があるのですね。つぎは鹿児島でお待ちしております♪
Posted by yossy at 2011年07月29日 23:01
yossyさま

お久しぶりです、緑です。
ご結婚おめでとうございます。

子供の受験が終わったので今年もイタリアへ行きます。フィレンツエでお会いできないのは残念ですが、いつか鹿児島のお店に伺いたいです。開業おめでとうございます!!

今日久しぶりにこちらにお邪魔したら、
びっくり、ともこさんのお店、一昨年、
友人が下宿していたのでローマ滞在中、2度ほど伺いました。そちらにお世話になっていた夫の友人にとってもローマのマンマです!!今年も伺うつもりです。

ベルコーレの新しい(?)お料理も、
tudiniのローマの下町のお料理も、
さすらいシェフの日本でのお料理も、
皆々楽しみです!!

フィレンツエでのご縁だけでなく、
別のご縁も勝手に感じております。
お店の開店準備お忙しいでしょうけど
頑張ってくださいね。

Posted by evergreen at 2011年08月06日 02:03
>evergreenさま
お久しぶりです!!!あぁ、よかった。もしよかったらメールをいただけませんか?evergreenさんの連絡先がわからなくなってしまっていて、どうしようと思っていたの!きちんとご挨拶状出しますので。さて、トモコさん、沢山の方のマンマなのですねー。(笑)ほんとうに江戸っ子のがっしりとした、強い素敵なマンマです。びしーーっと言うときには言ってくれる、みたいな。

本当にご縁ですね。そして今年もイタリアへですか。イタリアによろしく。そしてフィレンツェに行かれるときはベルコーレにもよろしく♪です!
Posted by yossy at 2011年08月08日 11:53
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