2012年02月29日

薩摩焼「籠目透彫」の凄さ

カゴメ透かし彫り4.JPG

いやぁ、本日は久しぶりにいい仕事に感動してきました。お友達に誘われてあたしだけ指宿まで薩摩焼の技術の一つ「籠目透彫」を専門とする工房見学に行ってきたんです。そこで、ほんとうに素晴らしい作品の数々を拝見することが出来ました。薩摩焼の籠目透かし彫りとは全国の陶磁器に類を見ない精巧な技術で、主に香炉に施されているものなのだそう。竹で編んだカゴ等の様な紋様を、剣先などの道具を使い表面を刳り貫いて模様を施す彫刻技法の呼び名ということなのですが、そんな簡単な言葉では言い尽くせない巧みの技、経験、そして勘、集中力がなければ到底無理!っていうものだと思いましたよ。

行った工房は「薩摩彫刻窯元南楓山」

詳しいことは全て上記サイトに掲載されていますし、フォトギャラリーや窯の様子も動画で見られますので、まずそちらをご覧になってください。

カゴメ透かし彫り1.JPG カゴメ透かし彫り2.JPG カゴメ透かし彫り3.JPG カゴメ透かし彫り5.JPG

いやぁ、ほんとに凄いの言葉につきました。だってこれ、陶器ですもの。薩摩焼は磁器ではありません。陶器の土にガラス質の釉薬をかけ、それを高温で焼き、冷やす段階で収縮率の違いからできるひび割れ(貫入)が特徴の白薩摩です。そこに全て手作業で竹の網目のような穴をずっと入れて行き、香炉の蓋に至ってはそれが3重に重なり、穴がぴしゃっと重っているんですよっ!強度の問題、そして焼き物という、作家の手を離れている時間のあるもの(焼く間)をこのように管理して、まっすぐな網目を作っていかれるというのは、あたしにしてみれば神業なのです。。。

ここのオーナーであり、数少ないこの彫りを施すことの出来る職人、上別府さんは笑顔のステキな寡黙な、でも焼き物や作品、技術のお話をするときにはその目を輝かせていろいろと教えてくださる、まさに職人!という方でした。久しぶりに職人の世界にお邪魔できて、なんだかとっても幸せでしたよ。そしてこの技術、来月鹿児島で見ることが出来ます!3月16日から18日まで(もしかしたらもっと長いかも。。。)マルヤガーデンズで鹿児島の伝統工芸展があるそうで、そちらに出品、17日(土)には一日現場でその技術をご披露されるそうなのです!!!!これは、ぜひみなさん、行って見てください。鹿児島が誇る技術ですから。そしてイタリアと同じく、その存続に危機的状況があるという現実もあります。香炉というお茶などで使う特殊なものに施される細工なのでなかなか一般的に目にすることができないこともあります。だからぜひ、知ってほしいと思うんです。あたしがずっと携わっていたフィレンツェモザイクも、その技術がどうであるか、その素晴らしさや技術の高さをフィレンツェ人でも良く知らなかったりすること、ありましたから。。。

また、3月からは山形屋3号館の美術サロンでも作品を展示、販売する予定だそうです!

フェニーチェ1.jpg フェニーチェ2.jpg フェニーチェ3.jpg フェニーチェ4.jpg

でもって、ここまでせっかく来たからと、ランチは白水館の薩摩伝承館にあるイタリアン「フェニーチェ」へ。久しぶりの竹内シェフの優しいイタリアンを満喫、あたしだけ贅沢な休日を(いや、仕込みの日だから厳密には休日ではないんだけどね。。。汗)楽しませていただきました。

さて、あたしも明日からまたがんばるのだっ!!!!!!

〈お知らせ〉今週はランチが週末以外は既に満席です。で、ディナーは逆に金曜日以外はかなり空いております。その次の週からはすでにかなり埋まっておりますので、今週はねらい目かもっ!そして新しいメニューは3月20日からとなっております!!!!鳩を食べ損ねていらっしゃる方、ぜひお電話くださいませ♪


posted by yossy at 01:22| ローマ | Comment(1) | 職人仲間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
薩摩の籠目透彫。
気の遠くなるようなマスタークラフトマン・シップ!
すごいですね。似た感じの陶器は見たことがありますが。
私はアメリカに住んでいるのでアンテック・ショップで輸出用の手描きのSatsumaを時々観ます、
私も紅茶のセットとかなり大きなランプを持っています。

いつか鹿児島まで行ってみたいです。
Posted by nao-san at 2012年02月29日 10:32
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