今回イタリア展のポスター用に写真を撮ろうと思って、まずフランコの工房に行ってきたのですよ。
額が並んでます。フランコさんはこの木枠に金箔を貼ったり、色をつけたりするのが仕事。でも額だけじゃなくて、古い家具の修復とかもするんですね。二件隣が骨董やさんで、あたしが行ったときも古い家具を修復してもらうために持ってきていました。夏の間、休み返上でローマのとある画家さんから注文受けた80枚の1メートルはあるであろう額を仕上げるためにてんやわんやしていたんだって。乾かしたり作業するのにスペースがなくて、道にも新聞引いて額をおいていたもんな。。。
ひそかにフィレンツェのユリの紋章もあったりして。でもフランコ、実はナポレターノだったんです。いやー、縁があるなあ、ナポリ人。いい人なんですよ、ほんとに。あたしがここで知っているナポレターノは本当に優しくて、物静かな感じの人ばかり。ちょっとイメージちがうよね。(笑)ちなみに息子のアレッサンドロはフィレンツェ生まれなのでフィオレンティーノ。でも自分のルーツが南イタリアにあることにとても誇りを持っています。彼女もナポレターナ。仕事の期限もちゃんと守るし、額ができたらちゃんと電話かけてくれるという、すばらしい子なのよね。(日本ではあたりまえのことでしょうけど、ここではすばらしいサービスの一つなんですよ。)
そういえば彼、この夏のカルチョスキャンダルにもすっかり心を痛めていました。でも抗議に行くんじゃなくて、じっと耐えてる感じだったなぁ。ワールドカップの決勝は一人で集中して見たって言ってた。サッカーはちゃんと観なければならないんだそうで。店の奥の彼の作業第二はフィオレンティーナの選手のポスターが貼ってあります。
これがフランコ。アレは無精ひげが生えていて、「今日は絶対写真はダメ!」と断られてしまいました。ほんとは隠し撮りしたんだけど、本人の希望もあるのでここへは載せるのやめます。あはは。
こうやって身近に職人さんがいて、後を継ぐ人がいるということがイタリアのいいところなのかなぁ。(←ネタ帳に書いとかなくちゃ!)
息子さん、Alessandro、親しみわきますね。良さそうな人ですね。本当にその誠実さはイタリア人でないようだ。でも私のAleも結構しっかりきっちり、誠実だから案外いるのかもね。わたしもTelいれます。
工房の入り口に立っていると、観に入って来いって気軽に言ってくれるのもイタリアならではですよね。さっきアレッサンドロ(息子)から電話があって、どうもモザイク落っことして欠けちゃったみたいなんですね。それで動揺して連絡してきました。欠けたのはあたしも困るけど、まあ、あることだし、なんといってもちゃんと連絡してくるところがすばらしいと。普通、隠そうとするじゃないですか。。。うちのマエストロとかそうなんで。(笑)やっぱり人間できてますよ、彼。
時より拝見させて頂いていたのですが、始めてコメントさせていただきます。
イタリヤ、ずいぶん昔に半月ばかり遊びに行きました。
職人の国のイメージがあります。
古い家具を、修理して使う習慣は、職人さんがいい仕事をしている
と言う事なのでしょうねぇ。
日本で、失われつつ有るものの様な気がします。いいですねぇイタリヤ。
また、お邪魔させて頂きますね(^v^)
はじめまして。書き込みありがとうございます。今でも職人の工房が街のあちこちにあるところですね。ただ、やっぱり後継者問題とかいろいろあるみたいです。日本は便利すぎるのですね、きっと。それが世の中の尺度になっていて。イタリアも徐々にその波が押し寄せてきているような感もして、少し残念に思います。
私もToshiさんのブログにいきたいのですが、なぜかうまくつながりません。アドレスを教えていただけますと嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。
アドレス・・・
私、入力間違えてたかもしれません。ごめんなさいm(__)m
今度は大丈夫だと思いますが・・・
こちらこそ、宜しくお願いします。