フィレンツェからピサへ抜ける道の途中にある、白トリュフで有名なサンミニアート近くのポンテデーラという町にあるこのチョコレート工場、ほんとうに田舎の田舎の田舎の(笑)思わず見落としてしまった、そんな場所にありました。でもなんだかおとぎの国のチョコレート工場みたいな外観でウキウキ☆度UP!!!
もともと家業がチョコーレート用のプラリネを作っていたのですが、その後世界で初の女性メートル・ショコラティエというチェチリアさんが24年前に起こしたのがこのアメデイ。女性のチョコレート会社の経営者は世界でも彼女だけなんだとか。しかも、業界で「チョコレートのロマネ・コンティ」といわれるほどの素晴らしいものを作っているこの工場、なんと社員は30人くらいという、小さな小さな町のチョコレート工場なんです。しかもそれぞれのレシピはすべてチェチリアさんが生み出し、管理しているんだって!!!
ここのチョコレートがほかと違うのは、ほんとうに純粋にチョコレートだということ。カカオ、精製していない砂糖、バニラ、カカオバター以外には何も入っていないんです。彼女たちは「大地が生み出してくれるものに対して最大限の経緯を払う」ことを一番に考えているから。そして世界のトップクオリティのカカオをこれまたチェチリアさんが探し出し、ほんとうに昔ながらの極力人の手を介しながらのチョコレート作りをしているんです。そしてその単一の畑のカカオから作られているチョコレートにはワインと同じ様にCru(クリュ)がつき、またチョコレートのオスカーを受賞したことのあるBLANCO DE CRIOLLOというチョコレートは年間20,000個の板チョコになるんです。その一つ一つに手書きでナンバリングしていくという、なんとも職人的なチョコレートメーカーなの!!!
豆はマダガスカルやジャマイカ、そしてヴェネズエラなどのトップクオリティのものだけを選別してトスカーナへやってきます。それをなんとコーヒー豆を焙煎する昔の機械を使って焙煎。どれくらい焙煎するのかチェチリアさんがこれまたチェック。なんとこの焙煎機100年は経っているドイツ製なんですって!!!もう世界でここにしかないから、壊れないように、そして修理が出来るようにメカニックも育成しているのだそう。焙煎できるのは1回に100kgのみ。そしてそれをエアーコンプレッサーで皮と実に分離し、口の中に入れたときのとろける為に最低限の細かさまで挽かれて、ペーストになるわけなんです。
彼らの持っているチョコレートはカカオ50%(いわゆるミルクチョコ)、そしてスタンダードがカカオ70%、マックスが75%。それ以上は苦味の占める割合が大きくなり、そうなるとチョコレートを食べる喜びがなくなってしまうといいます。チョコレートは喜びであり、幸せを運ぶ、そういうものでなければならないと、レクチャーをしてくれた女性が話してくれました。そして良い品質のチョコレートは光沢があり、割ったときにパリンという音がして、割ったときの屑がでない、というのが鉄則。
あたし、実はそんなにチョコレートが好きってわけじゃなかったんです。(笑)それよりはお饅頭とかのほうが好きだったりして。チョコレートって香りは好きだけど、食べるとなんとなく口の中にいつまでも甘さというか、なんか残っている感じがして、それだからコーヒーを一緒に飲む、みたいな、そんな感じだったんだけど、ここのチョコレートは全然違ったの!!!!!なんというか、とってもエレガントで口の中がさっぱり、それでいてチョコレートの濃厚さははっきり感じるという。。。一番初めに飲ませていただいたホットチョコレートがまさにそれを全て表していました。だってホットチョコレートって結構もたれたりする感じじゃない?でもここのはサラリとしていてコクと旨みが口の中に広がって、そして品良く消えていく、という素晴らしいチョコレートだったの。さすがチョコレートのロマネコンティと言われるだけあります。今回1時間半のコースでしたけど、ものすごい数の試食と丁寧な説明に大満足、質問しすぎてなんと1時間オーバーという(爆)ことになってましたけど、ほんとに行ってよかった!このコース英語とイタリア語しかありませんが、料理人やパティシエの皆さんでフィレンツェに行かれる方、ぜひオススメですよ〜♪♪♪
そしてこのアメデイのチョコレートを1kg買ってきているので、来年あけたら、サスライシェフがチョコレート三昧☆ナイトを計画中♪♪♪ドルチェだけじゃなくって、前菜からすべてチョコレートやカカオをつかったお料理を楽しんでいただく予定。ムフフフフ。。。楽しみにしててね〜!!!
光田と申します。
フィレンツェが大好きで靴職人の松岡翔子さんに、旅行で、現地にてお世話になっています。
アメデイの工場見学に、私もぜひ行きたいのです。
翔子に予約を頼みたいのですが、イタリア語のサイトになりますか?
教えてもらえるとありがたいです。