

さて、今回のアンティパスト、1つは「ランバシッチ」という呪文のような名前のトリエステの縮緬キャベツを使った所謂ロールキャベツ!トリエステはヴェネチアの北側、東の端っこになり、アドリア海の一番奥に位置し隣はスロベニアなんです。歴史的に軍事的にも重要な町であったトリエステはかつて第一次世界大戦までは長らくオーストリア=ハンガリー帝国の統治下にあり、そのごイタリアに帰属したけど、、第二次世界大戦後はイタリアとユーゴスラビアとの間で帰属をめぐる紛争もおこったんです。ということで、様々な文化が交錯したこの場所ではスラブ料理も伝統料理の一つして残っているわけ。ロールキャベツってスラブの国(旧東欧)が起源なんですね。今回はいつもお野菜を作っていただいている近所の方が縮緬キャベツをたくさん作ってくださって、そこから決まったメニューでした♪♪♪感謝ですね〜!!!中にはひき肉、イタリアのサルシッチャ、パルメザンチーズに赤いパプリカが入っていてかなり濃厚!これだけでもメインになっちゃうかもっ!!!!という感じでした。そしてもう1つは「ハマグリの香草パン粉焼き、ソラマメのクリームブリュレとパルメザンチーズのジェラート」今の時期、イタリアでもソラマメよく食べますよね♪♪♪イタリアの場合はスーパーでもさやつきでがさっと売っていて、それをそのままゆでずに食べちゃいます。そのときに必ず家にはあるであろうチーズの塊をだしてきて(トスカーナだとペコリーノ)一緒に食べるのがイタリア流!!!たぶん日本のものよりも灰汁がすくないのと、薄皮がもっと薄いような気がしますが、先日の食彩の王国のときに朝採りのソラマメを生で食べたんだけど、熟成させたペコリーノチーズはほんとに、マエストロとフィレンツェの工房で食べまくったソラマメの味だったよー!!!!!!実はチプ☆ディナーのためにホテルをとって遠方よりいらっしゃったお客様に、これを食べて「この前行った指宿で見た空豆畑がうわぁ〜っと脳裏に蘇ってきたよっ!!!」とおっしゃっていただきました♪(≧∇≦)bその土地の食材を、歴史を、伝統を重んじ、そしてファンタジスタであることを大事に。。。まさにこれこそイタリア。サスライシェフの13年のイタリア生活のフィルターを通して鹿児島を表現できる、それが今のチプレッソの目標とするお料理。だからこそとっても嬉しい感激の言葉でした!!!キャンティクラシコの重鎮カステッロ・ディ・アーマの醸造家もテロワールの話をしたときに同じことを話してました。そのワインを口に含んだときに目の前にトスカーナの丘やブドウ畑が広がるようなワインを造りたい、と。。
ということで、とりあえず今日はここまでっ!!!夜の営業もがんばりま〜す♪♪♪