2011年07月19日

マジでやるつもり?

明後日、ドルフィンポートである夕食会の準備のために昨日から夫が久しぶりに仕事に行っており(笑)一人留守番中でござんす。ってなわけで、居候中のわが実家の窓のサンを少しは綺麗にしておこうと奮闘してみました。というか、昨日の台風のときに雨戸閉めようとしたら、灰が詰まっててなかなか閉まらなかったのよ。(涙)

で、ただいまお茶飲みながら昨日の新聞を拝読中なんですけどね。。。


一面記事に驚きなのよ。


「錦江湾横断道」の計画があ​るんだって?

フェリーで15分とか30分とかのところに?橋を架​ければそれを取り巻く環境もかわります。有明海の干潟問題とかだって身近にあるじゃんね。どうにも浮上できないこの不況だからといって、こーんな付け焼刃的な経済効果の裏に、そのおか​げで衰退して、もうどうにも復活させられなくなる自然のことは勘定にはいっているのかね?原発だって、クリーンだ、安いとかいっておいて、実は事故が起ったり、なにより最終的にその廃棄物をどうするかってことは考えてない勘定だったってのがわかったばかりだわよ。。。

桜島架橋推進協議会というのがあるんですね。「横断道路が完成すれば、物流・経済、観光を含めた人材交流が進むことになり喜ばしい。架橋観光の目玉にもなる。」とな。。。(汗)つーか、​新幹線が出来たから、橋が出来れば人が流れてくるとそんな簡単な​ものじゃないぜ。だったら、薩摩半島側の小さな市町村には努力し​なくても今頃じゃんじゃん人の波が押し寄せているはず。。。そん​なことにはなっていないと思うんだけど。というか、橋なんか日本全国どこにでもあるし、ながーーーい橋とか、何か他のと比べて違う!ってのがない限り、観光名所にはなりえない。そして橋かけたことで、桜島がどーーーーーんって見えるその雄大さは絶対なくなります!!!!!!

ちなみにサスライシェフの故郷の伊佐には東洋のナイアガラといわれる「曾木の滝」がありますけど、ちょうど滝のすぐ上流に橋を架けたがために、日本の滝100選かなにかから外れています。景観が悪いってことでね。。。だからこの度、取り壊して、下流のほうへ新しく橋をかけることになったんですよね。錦江湾に橋をかけるとしたらどこにかける予定なんですかね。だいたい桜島架橋ってことは、鹿児島ー桜島間ってこと????それって意味がないんじゃない???フェリーを不便に感じることはないし、新しいフェリー買ったばっかりのはずだし、それに24時間運行しているわけだし。だいたい桜島にフェリーで行くことに意義というか、感動があるんです。あのフェリーでうどんを食べるのが幸せなひと時を感じられるんですよっ!!!イタリアだって海辺の高級リゾート地には船ではいるのが「粋」なんですっ!!!!!どうせ架けるなら、本当に必要な大隈半島の端っこの佐多岬あたりと市内を結ぶくらいにしてくれ、だ!!!!!!本当に必要なのはそっちなんだから!!!!!

こういうのは国土交通省の2010年のプロジェクトとし​てやってるみたいです。トンネル掘るとかいう話もあった​らしくてね。。。(汗)まじで意味がないと思うんだよね。先日垂水フ​ェリーに乗って鹿児島から大隈半島まで半時間のクルージ​ング(笑)やったんだけど、そりゃぁ気持ちがよくて。あ​あいうの、絶対外国人は好きだけどね。今ある資源や環境​、施設をもう一度見直してどうアプローチするかを考えな​きゃ、と思うわけですよ。日本全国どこにでもあるものを今更やったって、何の目玉にもならない。自分たちにとって真新しいことを考えてもダメなんだと思う。しかも、この件でお金が落ちるのは「国内大手ゼネコン」​と「日仏合弁企業」だそうで。地元には実は巨額の富は落​ちないのがからくりなのよねー。その日仏合弁企業はギリシャでも同じようなことやってるんだと記事には書いてあったけど、その距離は3km弱。深さは確かに160mくらいなので錦江湾と同じくらいなのかな。ちなみに、錦江湾はものすごく水深が深いのです。潜水艦が演習をするくらいなのよ。
でね、錦江湾で3km弱のところっていったら、やっぱり鹿児島ー桜島間くらいしかないと思うのよね。だって今週末行われる清水小学校の錦江湾横断遠泳だって、だいたい4kmくらい泳ぐわけだからさ。だから本当に橋を架けてほしいであろう、桜島に渡ってからさらに車で2時間とか3時間とかかかる、本当の意味での陸の孤島のところにはあまり意味のないプロジェクトだと思うわけ。だって、フェリーは車も運べるんだもんね。しかも当たり前だろうけど、有料道路にして整備費を賄うということになってるんだけどね、桜島フェリーよりは安いのかな。


あ、そうそう、こういう橋を作って失敗した例がもう1つ。シンガポールのマーライオンね。あれって、海に向かって水を吐くシンガポールのシンボル「マーライオン」のすぐ目と鼻の先の海に高速道路をつないで、カジノへ行きやすいルートを作ったんだけど、おかげでもともと「世界三大がっかり」といわれていたマーライオンは、まったく見栄えがしなくなって観光名所とは程遠くなり、現在はもう一回り大きなレプリカをその架橋状の高速道路の向こう側に立てたのよね。。。


これ見て、フィレンツェのTRAMをDUOMOのところ​に通すのか通さないのかでもめてたころのことを思い出し​たわ。とにかくDUOMOの横を通すまいと、反対派がばらまいたTRAMとDUOMOの合成写真、よくなかったも​んなぁ。。。(苦笑)ちなみにこのTRAMも市バスの会社ATAFがやってるようですが、実はフランスの会社が絡んでいて、チケットを年間何枚売らなければ残りはなぜかフィレンツェ市が補填しないといけないという契約になっているそうな。(滝汗)それから、この架橋問題と似たようなものとして、イタリアはシチリアとカラ​ブリアを結ぶ橋を作るの凍結したはず。まあそれは、環境問題とかもある​んだけど、ま、その予算をつけた端からどんどん消え去っ​ていくというオチもあるんだろうがな。


こういうものはさ、便利そうに見えるけど、本当にそうなのか、結局日本全国同じような景観、同じような「便利さ」を生み出していて、それがその町の本当のよさを消している場合のほうがいいと思うのは、イタリアで不便な暮らしばかりしていたからなのかねぇ。。。


あ、もう1つ。その錦江湾の奥まった入り江のある福山町のあたりで、今中国が輸出しないぞっ!とか言って脅している「レアアース」の仲間であるアンチモン鉱脈が見つかったとか。ちなみにレアアースとは以下の通り。

◆レアアース=先端産業のビタミンと呼ばれる非鉄金属鉱物。熱伝導率が高く化学的に安定しており、 半導体や二次電池を利用するハイブリッド自動車のエンジンやテレビ・携帯電話・ノート型パソコンなど電子製品の材料に使われる。ランタニウム・セリウム・ネオジム・ジスプロシウムなど17種類がある。

でさ、これには本当に金のなる木というか、お金が湧き出す源になりそうな予感なんだから盛り上がってるみたいだけど「アンチモン」って毒性があるって知ってます?
wikipediaでは「「ヴァレンティヌス文書」などを始め古典的著作には毒性が認められてきた元素である。しかし、アンチモン化合物の薬理研究は少なく急性中毒はともかく慢性中毒に対する知見が極めて少ない。今後の研究如何では許容摂取量の基準が引き上げられる可能性がある(日本の水道水の基準では、0.002 mg/L以下)。また、材料として広く使われてきた結果、自然界への蓄積が進み、無視できないレベルに達していると指摘する識者もいる。この他、アンチモン化合物には、皮膚や粘膜への刺激性があり、劇物に指定されているものもある。」となっています。重金属の一種なんですね。砒素と同じような扱いを受けている場合もあります。少量人体に蓄積されても問題ない、ってことらしいですけど、この記事を読んだとき、その毒性の部分とかにはもちろん触れられていませんでした。そういうことの積み重ねが今回の福島と同じことだと思っちゃうんですよね。そのリスクをとってもいいときちんと納得できるようなふうに持っていってもらいたいものだわ。良いことばっかり話して、後で何かあったときにリスクの想定外ってのはもう使えないからねぇ。

http://mrb.ne.jp/newscolumn/5188.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A2%E3%83%B3
http://www.shokusan.or.jp/haccp/hazardous/2_8_ziyukin.html
http://www.shokusan.or.jp/haccp/hazardous/2_8_ziyukin.html


posted by yossy at 18:13| ローマ | Comment(2) | イタリアを経由した日本の見方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月27日

裏で探す原発情報

さっきNHKで「福島の子供たちについて、学校で子供たちが受ける放射線量年間1ミリシーベルト以下目指す」という記事が出ていましたね。一昨日だったかな、メロリンQ山本太郎さんが福島の子供たちの放射線量が20ミリシーベルトというのはありえないということで、親御さんたちなどと、文部科学省の前で抗議をしたことが問題になり「ドラマを降板」とTwitterで発言、これが波紋を広げていますね。でもって、これを事務所が否定、みたいな。。。(汗)とりあえず、でも、こういうことがひとつのきっかけとなって、子供の放射線量の引き上げられた許容値が引き下げられ、そして今となっては遅いかもしれないけど、それでも対策がとられることを願います。ちなみに、こういうサイトがあります。


福島原発事故「20ミリシーベルト」署名第2弾
子ども「20ミリシーベルト」基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請


このサイトを読んだら、この20ミリシーベルトがどういうことなのかわかるかも。大体において、なぜ放射線、放射線量のはっきりした分布図や、福島第一の現在の状況が全然わからないのに、原子炉で働く人たちを確保するために、そういう人たちの年間被爆量を上げたり、子供たちを強制的に避難させることよりもはっきりしたことがわからないから、危険ではないと判断した上に、一番被爆しやすい彼らの被ばく線量をあげていく、あげたから超えませんよ、安全ですよってのに、なんだかそのまま進んでいっているわけよ。一号機が爆発した、それをイタリアで見ていて不思議だと思ったのは、爆発したけど、大丈夫っていってることだったもんね。大丈夫じゃないでしょ、こんな状況だったら、あたしは日本には帰らないよ!ってマジで思った。(苦笑)燃料溶けてるけどメルトダウンじゃないって散々言っておいて、やっぱり3つともメルトダウンしていた上に、津波は駄目押しで、実は地震でかなり損傷してたとか、今頃になってどの面さげてそんな発表を淡々とするのか、東電よ。。。
まぁ、文部科学省が福島の子供たち向けに出したチラシはこちら

風評被害や心無い仕打ちがあったりしたのも事実。絶対それは許されないこと。だけど、それを肯定するために子供たちが犠牲になっているとしたら、それはほんとうに犯罪だ。チェルノブイリのようではない、と言っておいて、チェルノブイリを越えるような現在進行形の原子力事故が起っているのなら、どうして確信を持って大丈夫といえるのだろうか。農家の方、漁業関係の方をはじめ風評被害をうけて本当に大変な思いをしている方々のため?これ以上賠償額が膨らむのを食い止めるため?本当は誰のため???


でね、この爆発のあと海水注入をするしないで、官邸と東電のえらいさん、原子力委員会のえらいさんでもめて、一時間近く注入が止まってたってので、国会が紛糾してましたよね。批判するしか脳のない原発を推進してきた元凶の自民党&COが、一日何百万円も維持するのに必要な国会運営で野次飛ばしている裏で、こんなすごい委員会が参議院で開かれていました。

歴史が動いた5.23 【重要(USTREAM)動画放映中】NHKが中継しない「参議院行政監視 委員会」 行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査(原発事故と行政監視システムの在り方に関する件)  
◆参院行政監視委の参考人:京都大学原子炉実験所助教 小出裕章君  芝浦工業大学非常勤講師 後藤政志君  神戸大学名誉教授 石橋克彦君   ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義君  行政監視委員会理事会 午後零時五十分 第四十三理事会室


ここクリックすると映像がでてきます。かなーり長いので、腰をすえてご覧ください。とりあえず見て、それをどうとらえるかは各々だと思います。小出教授はずっと原発反対の立場でいろいろ発言してましたよね。確かこの前NHKでやった汚染マップの番組のときもでたよね。あとは元東芝の研究員で原子炉を設計していた方などがそれぞれの立場で原子力の危険さ、話されていないリスクの大きさ、東電の杜撰さ、行政の見通しの甘さ、これからのエネルギーシフトなどについて話しています。こういう議論をなぜ放送しないかね。NHKは受信料とってるんだから、今国民が必要としてる情報を流さないんだろう。民法はスポンサーのことがいろいろあって絶対こういうのは流せないからねぇ。

しかしこの期に及んでも基幹エネルギーである「原子力」「化石燃料」に、「自然」「省エネ」を加え、エネルギー政策の4本柱と位置づけ。原発については「事故を教訓に『最高度の原子力安全』を実現していく」とするG8参加中の管さん。ちなみに2034年までにスイスは脱原発。新設は禁止、2034年までに廃炉。ま、ホスト国フランスが原発エネルギー輸出国、パートナーのアメリカは原発推進国だからね。ここで協調しておかないと、沖縄のこともあるし、ってことか?(滝汗)あ、ちなみにイタリアは6月12,13日にある国民投票で原発再開を問うはずだったんですけど、原子力再開事態をベルルが無期延期にしたそうで。イタリアは現在、チェルノブイリの事故の後国民投票で原子力発電所を撤廃したの。で、フランスから原子力エネルギーを買ってるという。。。(爆)かなりコストがかかるからイタリアって電気代がかなり高い、というか、家の電力量がすごく少ない。イタリア国中が一斉停電になったこともある。フランスからの送電線が予備も含めて止まってしまったからなんだけどね。。。で、話を元に戻して、今回原発再開を凍結したのは、日本で報道されたように福島の事故を受け、原子力エネルギー事態をあきらめたのではなく、今やっても絶対に反対されるだろうから、しかもそうやって反対されたら、一緒に国民投票にかけられるベルル(首相や議員)の裁判所への出頭拒否かなにかまで否決になったら困るからなんだよねー。でもって、そのあたりのことはイタ人、ちゃんと分かってます。(爆)凍結されても国民投票ではこの原発のことは問われるんですけど、原子力発電再開反対のためのサイト(イタリア語で様々なアーティストが反対意見を表明(その中には世界的な作曲家モリコーネなどもいます)してるんだけど、そこで「その手にはのらないぜ!」なんて言ってたし。

Artisti CONTRO il nucleare - per il SI al Referendum

と、ここまで書いていたらニュースでG8で菅さんが「「1000万戸の屋根に太陽光パネルを設置することを目指す」と宣言したようですね。で、すぐに海江田さんが「知らん。。。」って。ほんとに行き当たりばったりというか、思いつきというか、そういう発言とか、ぽろっとうかつな暴露とかが多すぎるわ。菅さんを降ろそうという大きな意図でやってるのか、それともみんなアンポンタン!?

ということで、最後に今朝のNHKの番組で見たんですけど、被災地の方たちは、第一次の救援物資は行き届いたみたいなのですよね。(地域によってはまだまだ食べ物や基本的な生活のための物資が足りていないところもあるんだけど)そこで、今、何が必要なのか、どこに何を、できれば直接送れないのか?義捐金は負担になるんだけど何かしたいという、いろんな思いをうまく汲み取って運営しているマッチングサイトがいくつかあるようです。ちょっとした心遣いが被災地の方たちを長いスパンで負担なくサポートしてあげられることだと思います。あたしも家捜ししてみようっと!

助け合いジャパン
Toksy
Twitforyou

posted by yossy at 23:55| ローマ | Comment(2) | イタリアを経由した日本の見方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月16日

[母親必見]イタリアまでの往復航空券と最大3ヶ月の食事つきホテル 放射能被害の母子対象

今Facebookをチェックしてたら、こんな記事がでていましたので広く皆さんへ知っていただきたく転載します。

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避難や移住を考えているお母さん達に教えて上げて下さい!
イタリア政府観光局がイタリアまでの往復航空券と最大3ヶ月の食事つきホテルを用意してくれます。
放射能汚染地域に住む母子の皆さん住み慣れた土地からはなれる勇気を持って下さい。子供は、大人よりも放射能の影響を受けます。急いで下さい。

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logo.png
ここをクリックしたらリンクへ飛びます。イタリア語のサイトはこちらから。


このプロジェクト「Italian Friends for Japan」とは、イタリアからの福島原発被災者支援プロジェクト:希望する母子にイタリアでの宿泊施設滞在無料提供なのです。

イタリア観光省協力のもと、イタリア政府観光局(ENIT)が、ア ドヴァンテージ・フィナンシャル社より提供された拠出金10万ユーロを当初資金として、国や賛同するイタリア観光業界各社・団体との連携をとり実現させる大掛かりなプロジェクトで、福島原子力発電所における放射性物質漏えい被害の地域に住み、イタリアでの滞在をご希望の母親と児童の方たちへ、日本・イタリア往復無料航空券の提供および、最長3カ月までのイタリアでの食事付き宿泊施設(ホテルなど)滞在の無料提供の支援を行います。

イタリア語版のほうには、義捐金についても募集しているようですが、イタリアからのこの大掛かりなプロジェクト。びっくりしたと共に、イタリアだからこそかな、と思ったりします。この原発のことは、イタリアにいた最後の5日間のほうが今の日本の報道や政府の見解、そして人々の反応も含めて深刻に捕らえていたと思います。パニックにならない素晴らしい日本人とイタリアでは紹介されていたけれど、メルトダウンを東電が発表した今でもなんというか人事のような。かくいうあたしも、鹿児島という遠い土地で生活していて日常生活を普通に送れているがため、ほんとうにどういう影響があるのかということが分かっているようで分かっていないんですよね。。。良くも悪くも、日本という平和な社会でずっと過ごしてきた(まあ、あたしはまだ2ヶ月ですけど)あたしたちは、こういうことになったときにどう対処していいのかよくわからないのかもしれません。いずれにしても、本当ならあの地震のすぐ後に、イタリアの友人たちからすぐに原発からすぐに離れること、それは本当に危険なのだということ、日本に帰ることを引き止められたこと、必要なら家族も一緒に避難したほうがいいということを、最後の最後まで言われたことを思い出します。

たぶん日本以外にいる、特にヨーロッパに住んでいる日本人の方たちは今、福島の状況、放射線の現実問題に、日本にいるあたしたちよりも敏感だと思う。日本はというと、昨夜NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を見たけれど、本当の放射線の状況は未だに知らず、なぜか放射線の人体における許容範囲だけは大きくなり、風評被害という言葉が独り歩きしているような気がします。確かに差別を生んだりいろいろしているわけだから、その辺の報道とかの仕方も難しいこては分かるのだけど、でも、20年、30年後のことをきちんと考えているとは思えない。今の日本はあのときのロシアと同じなのかもしれないと思うと、イタリアから見る日本って「ものすごくきちんとしていた法治国家」のように思われているのが笑い話のようにしか思えないのだよね。ただし、それでも、じゃ、他の国で同じようなことが起ったらって言う問いには、きっと日本のようにはならない→もっとひどいと答えるとは思うんだけども。。。ちなみにこの特集、福島の放射能汚染の実態調査に入った木村真三氏と、原発事故によって汚染された周辺地域の実態を明らかにしない国家の枠組みを脱して、自らの意志で調査に乗り出した研究者達のネットワークが、今汚染された福島の大地で何が起こっているのを解き明かしていくという特集。原発事故直後、元放射線医学総合研究所の研究員は勤務先の研究所に辞表を出し、私費で放射線の拡散を調査、地震で被災して非難している区域に大量の放射能汚染があるということを政府の発表・避難勧告よりもずっと先に住民の人々へ説明して回っている姿などを捉えている。そのあたりのことはここでご覧になれます。

ただ1つ心配なのは、イタリアって(だけじゃなく、他の国だって、いえ、日本の国の中だって)無知な人たちはたくさんいて、イタリアは人種差別もしっかりある。だからその辺りで避難される方たちに、どういう反応を不特定多数のイタリア人がするのか、その辺りのケアとかはどうするのか、ということまでこのプロジェクトを支える人たちが考えているかということなんです。あたしは人種差別された経験もありますからね、イタリア滞在11年中に。ほんとに片手で数えるくらいだったけど、かなりひどいこともあった。だからその辺をきちんと考えて、このプロジェクトを組んであることを祈ります。
あと、この3ヶ月が終わったときに、彼らが戻る場所があること、そして一日も早く収束、解決が講じられることを心から願います。(なんというか、日本人ってその3ヶ月が終わったあとはどうするの?結局戻ってこないといけないのなら、今行ってもしょうがない、みたいに思う人たちたくさんいると思うのよね。放射能問題がでた3月の下旬あたりに、東京の解体が決まっているホテルが3ヶ月限定で避難される方たちの受け入れをすると発表したけれど、3ヶ月経ったらまた戻らなければならないのなら、避難所にいると、結局応募ゼロだったってことがあったからね。。。)
posted by yossy at 21:57| ローマ | Comment(2) | イタリアを経由した日本の見方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月20日

復興と原子力、姑息な手段とありえない杜撰さ

yossy_casa_orto01.jpg

皆様お元気?あたしは元気にしています。が、なんだかブログを書く気にはなれず。いや、ないこともないのだけど、サスライ氏とほぼ行動パターンが一緒なのでついつい任せて(爆)しまったり。。。上の写真はあたしの実家にあった花。鯛釣草っていうんだって。ハート型のかわいらしい花は、今が鹿児島で旬の魚、桜鯛を釣り上げたかんじににてるわよねー。

さて鹿児島は昨日大きな大きな満月がでてました。月夜に照らされて電気を消したあともまぶしいくらい。そして今日は大風と共に気温がぐーーっと下がりました。東北のほうでは雪かもしれないとか。。。

震災から一ヶ月以上が経ち、止まらない余震の中、そして何よりもどうしても停めることのできない福島原発の暴走のなかで、被災地の皆さんは復興に向けて確実に進んでいっています。漁業再開のために、あるところの漁連の方たちが始めて海の中までいって調査をしたところ、漁場の海底には瓦礫、流された家、船などが沈み、すぐに漁の始められる状態ではないということ。頭では分かってたかもしれない。そして一縷の望みがあったかもしれない。それがこれから崩されていったり、そこからどうすればいいのか、現実に向き合う、すべてのカテゴリーにおいて、これからその作業が始まるわけですよね。ここからが本当に強さが、希望が、そして政府の後押しが必要なときになるはず。


なんだけどもさ。やっぱりこの原子力問題、あまりにもなめすぎやっ!!!!ヽ(`ε´*)ノ!!


今になって、いろんなことをガンガンひどいほうへ修正してるし。しかも発表する情報にとんでもない間違いがありすぎ。放射線物質を間違って発表しては訂正しが続いたかと思ったら、福島第1原発4号機汚染水 20cmを5mに訂正とか。こんなのってありえんやろ。。。これってイタリアと同じ、いや、ひどいんじゃないか???なんて笑っていられないわけです。でもって、その尻拭いするために財源も確保していないのにバラマキ選挙のために言っちゃって、やっぱりそんなの無理だとあとで後悔していたはずの「高速道路無料化」と「子供手当て」はとっとと廃止しちゃった上に(ま、当然できなかったはずの公約なんでこれはよかったんだけど)今度は2012年から3年間消費税UPするって。。。

姑息にこの状況利用しているやろっ!っていう感じ。つーか、あまりにも思惑みえみえで、素人がやってるんじゃないか?と錯覚するほどだし。確かに消費税率はいずれきっと上げなければならないようになるとは思う。あたしが大学生のとき、3%にあがるときに、大学で経済をやっている先輩とかは適正税率は7%くらいって言ってたからね。だけど3年間8%に増税して、そのあと元にもどすって確約できないだろーなー。またそのときには、いろーーーんな理由つけてるだろうから。それが政府の手段としても今回のは露骨すぎるわな。しかもこの不景気&地震での打撃が大きいところにそこかよ、って税金は取れるように見かけ上はなるだろうけど、消費はがっちり落ち込む可能性があるだろうから、なんともうわっつらしか見られないというか、これを利用してしまえっ、今がチャンス!的なとこが絶対あるとしか思えないのよ。


そして原発も同じく。いや、更に矛盾したひどい話になってきている。ちょっと漏れてるかも→爆発はしたけど、溶融なんてありえない→レベル7→でも保安員報告ではチェルノブイリの10分の1→なのに東電事態がチェルノブイリは越えるかもしれないとか。。。(滝汗)そのレベル上げだって、ほんとうはそのずっと前から分かってたとか政府関係者がマスコミに言うとか、それ自体ありえない。隠蔽したことは許されないことだけど、このタイミングで自分だけその責任から逃れようとする感じがしてあたしは嫌いだ。政府関係者なら、政府が決めたところにのっとって、いろんな支援、対策がとにかく滞りなく、そしてなによりも今原子力発電所で働いている人たちの、命を懸けても守り抜こうと必死にやってる現場を高みの見物で感想を述べてるかんじが、ほとに他人事みたいで許せないと思った。だいたい今そういうことを言うのなら、その時点で自分の身を呈してでも真実を語る責任と義務がキミにもあったはずじゃないのか?批判は簡単なわけです。今の自民党だって、大連立はしないとか、国会でも総理たたきばかり。つーか、あんたたちが推進しまくってきた原子力発電所なわけじゃない?小さな日本にこんな原子力発電所つくりまくって、安全ですといってきたのは政府が民主党になってからの話ではないわけだから。そうやって、仕組みがどーの、憲法がどーの、って言っている間に福島がほんとうに、まだ可能性の大きい最悪の事態になったらどうするんだろう。想定外だったで終わるっていうの?


放射線は漏れているけど、今は心配するレベルじゃありません、とか、日本は今まで厳しかったらもうちょっと放射能OKレベル上げても心配ないんですとか、子供の言い訳じゃないんだからさ。。。とーぜんの事ながら今は心配しなくてよくても、長期的にはダメってことですよね、ってなるわけです。でも、今は問題ないって繰り返すだけ。放射能は長期的な被害なのだから、今の被害ではなく、これから先の可能性をきちんと理解し、それに対して対応していかなればいけないわけで。子供や若い女性が取り込んだ放射能は、明日や明後日に被爆からガンを引き起こす可能性がでるわけではないのよね。それが見えるのは10年単位の時間の後。その後で、きちんと追跡モニタリングができるとは到底思えない。そして風評被害ばっかり連呼しているけど、きちんとした説明がなくて、その狭間で更なる被害を受けるのは被災者の方がた。だいたい原発で作業をしている方たちのことをはじめの段階で報道していたときは、外部被爆(放射線物質が体の表面についていること)は洗い流せば大丈夫っていうことでしたよね。原発内部で作業をしている方たちはそうやって、洗い流して、そうして何十年も普通の生活をするのが当たり前になっていたわけよね。放射能で少しずつ体を蝕まれながら。なのに大丈夫ですってことになっていたわけ。で、今は福島から避難してきた人たちに対しての差別やなんかってのも、その辺がはっきりしないから起ることだと思うわけです。避難されてきた方への差別やイジメみたいなのは絶対あってはいけないのだけれども、放射能に対するそういう過剰な反応はよくないのだ!となんだか頭ごなしに決め付けるのもどうなんだと思うわけ。内部被爆が伝染するってことはないので、そのあたりがごっちゃになっている気もするし。実際被爆していたら、そこに放射線が付着していたら、どれくらいの線量でどれくらいの害を及ぼすのか、ほんとうはみんなわかっていないわけだから。きちんとお互いの側の不安を取り除くことをする義務があるのが政府だと思うわけ。


とにかく現状でもどうも白煙があがっているとか、いろいろと表には出てこない報道があります。どれがどこまで真実なのか。報道機関が各社設けている原発からの退避距離はどれも30km以上だそうです。そして今になって原子力保安院は福島1〜3号機核燃料「溶融」って言ってるけど、3月11日地震当日にどこぞのテレビ局が原発メルトダウンってデマ報道なんて言ってたらしいんだけど、そのときには専門家などがこぞって「溶融」だってありえないって話でした。(メルトダウンと溶融は違うと日本では言っています)ま、それは100歩譲って別のことだとしましょう。ただ、そのあと今までの間で保安院や東電の発表で、なんどか発表されて、その後すぐに取り消された物質名とかを考えると、もしかして再臨界とか、考えられる最悪のケースが進んでいっているのを、よく言えばパニックを起こさないように、悪く言えばすべて隠蔽するためにあんなに二転三転したんじゃないのかと、素人考えでは思うわけです。東電のだした予定表だって作業員からも原子力安全委員会からもダメだしされてるし。ま、その原子力安全委員会だって、事故があればすぐに召集され現地に入ることが防災基本計画のルールで決まっている専門家45人で構成する「緊急技術助言組織」を現地に派遣していないらしいし。送ってるのは事務スタッフばかりで、それでも送ってると言える皮の面の厚さ。。。



こういうことを書くと、ものすごくエネルギーが必要です。。。じゃ、オマエはいったいどうするんだ、何ができるんだっていう自問自答、これからのエネルギー問題、そして何よりも、自分が女性であるから被爆と子供たちとの関係、いろんな情報を自分のフィルターにかけるのだけども、あまりにも知らなかったことが多すぎた。そしてこの被災地への思いや、復興への希望を裏で利用されているのでは、隠された状況は実は取り返しがつかないことになっているのではないか、という不安感。鹿児島という、まったく地震と無縁で今日を過ごすことのできている場所でさえそう思うのだから、現地でこの現実に直面している方たち、そしてその危険を承知でそれでも原発の中へ入って作業をしている方たち、その家族の方々は。。。

実は先月この地震が起ってからすぐにミラノ在住の方からメールで原発事故への警告と小さな子供や妊娠の可能性のある(将来的にも)女性への原発区域からのいち早い避難、および九州やイタリアでも受け入れ先を手配しますということを聞いていたんです。すでに3月18日の時点で、ドイツをはじめとするヨーロッパでの報道、CNNなどでは今、やっと日本で発表になった事実が、その可能性が大きいという推測であれ、ニュースで流れていたのですね。日本ではそのころ、そんな事実はない、そのような計測結果はでていない、と言っていたはず。あたしは、日本帰国の際に、この当事者である日本と、チェルノブイリなどを経験している欧米諸国であまりの情報の落差にえらい不安になって、日本に帰るのを成田経由から関空経由に変更したんです。

今でも知らないことばかりだろうと思う。代償はあまりにも大きすぎたのだけれども、これを絶対に無駄にさせないように、想定外という言葉が普通の言葉になってしまわないように、また同じく原発を抱える県として、ほんとうに向き合わなければならないことなわけです。今の政府が凍結する気がないわけだから、ここに意見を出したところで何か変わるのか分からないけれど、出さなければ何も変わらない。

形にして見える可能性がある場所。内閣府原子力委員会サイトで原発に関しての国民の意見募集:http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm


とりあえず最近Facebookにlinkをupしたのをここにもはっておきます。あとはいろんな方が書いているいろんな意見を幅広く、でも流されずに、きちんと情報を選別し、理解し、行動することです。


「原発受注ウォーズ」最前線 」

参議院予算委員会(3月22日)での斑目・原子力安全委員会委員長の発言など

経済の死角

隠された被爆労働〜日本の原発労働者1


【日本版コラム】問われる日本のエネルギー将来像(2)


しかしフィレンツェのalbero4さんも言ってたけど、何かあるとすぐに国民投票(市政レベルでも)するイタリアにいたので、こういうときになぜ国民投票にならないのか(そういうシステムは日本でもありますよね)とっても不思議。原発は国民のためのサービスであるならば、当事者の国民がいらんっ!って言えばそうなるのか。しかし、このオール家電やら、24時間開いている店が立ち並び、それが当たり前の日本人が原発をなくし、CO2の問題を抱えながらどれくらい自然エネルギーへ移行できるのか。否、それだけの技術はあるわけだから、どれくらいその原発ロビーを駆逐できるのか。。。それはどうやって?直接的に民意が反映しないからねぇ。。。

そのイタリアでも実は今度、いろいろな案件での国民投票がありその中には、イタリアで計画中であった原子力発電所復活の案(イタリアは従来あった原発をチェルノブイリの事故の後に国民投票で廃止しました)も入っています。結果がものすごく興味深いところ。

posted by yossy at 00:23| ローマ | Comment(3) | イタリアを経由した日本の見方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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